萎凋煎茶とは?
昨日はあいにくの雨でした。雨の日は作業が出来ないので、新茶作りは休息日となります。新茶のピーク時に雨は困りますが、ほどほどの雨は、茶樹や土にとって、良い効果をもたらしてくれます。
今日は快晴で、萎凋(いちょう)煎茶 「ふくみどり」と「金谷みどり」を摘みました。
「萎凋煎茶」は、摘み取りの後に日光萎凋し、室内萎凋に移行して品種の個性(香り)を活かして作ります。一般的な煎茶は、茶葉が萎れる前に収穫後すぐに蒸して、酸化酵素の働きを止めてから揉んでいきますが、「萎凋煎茶」の場合は、摘み取り後に熟成させて、微発酵させます。微発酵させることで、花のような独特な甘い香りが引き出されます。
【萎凋(いちょう)とは?】 お茶の製造過程で、摘採後の生葉をしおらせる技法(軽い発酵を伴う)。葉の内部の酵素が働くことで、茶葉により一層香りが出てきます。