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栗原園からのお知らせ

チャノミドリヒメヨコバイ

良い効果をもたらすウンカ芽

新茶づくりが一段落し、狭山紅茶を萎凋(いちょう)中。

摘んできた茶葉をわざと萎れさせています。こうすることで、葉の内部の酵素が働き、茶葉により一層香りが出てきます。萎凋は、香りを引き出し、水分を飛ばして揉みやすくする大切な工程です。

独特の香りを出すための虫、ウンカさん

茶葉を静置中にチャノミドリヒメヨコバイ(ウンカ)を発見。
茶園監察の時は確認出来なかったのに、こんなところに居たとは。ウンカさんが居るなら、ここの圃場はウンカさんに働いてもらって、来週加工するのもありでした。

良い効果を出してくれるウンカ

紅茶に良い効果を出してくれるウンカ

チャノミドリヒメヨコバイ(ウンカ)は害虫ですが、“ウンカ芽”と言って、お茶の世界では重宝されています。知名度の高いところで云えば、台湾茶『東方美人はウンカ芽を利用して作られています。茶畑では、ウンカの他にてんとう虫が害虫を食べてくれたり、小さな蜂も害虫の天敵として良く働いてくれますよ。

紅茶作りの時は、特に良い効果を出してくれるウンカ芽。茶葉がウンカさんに加害されると、茶葉は自己防衛する為に特別に新たな物質を作るのですが、この時に独特な甘い香りを出してくれるので、紅茶作りの際は仲良くしたい虫です。

やぶきたでの紅茶作り

やぶきたで紅茶づくりに初挑戦

やまとう栗原園では、「やぶきた」では一度も紅茶を作ったことがありませんでしたが、今年初製造することに決めました。「やぶきた」は飲みやすいお茶である一方、他の茶種に比べて香りが弱いので、今までは敬遠していたのです。

今回は、加工や仕上げでどこまで紅茶としてのポテンシャルが引き出せるのか、自分の紅茶作りの腕試しを兼ねてチャレンジしています。上手くいけば、やまとう栗原園の紅茶が更に美味しくなるはずです。

栗原園のクラフト紅茶

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