華やかな香りの萎凋煎茶
『ふくみどり』と『金谷みどり』を使って、萎凋(いちょう)煎茶を仕上げています。
通常の煎茶の場合、摘み採りした茶葉を蒸して、加熱によって酸化酵素を止めてから製茶していきます。
萎凋煎茶の場合は、摘み採りした茶葉を風通しが良い所に放置し、数時間かけて茶葉をわざと萎れさせます。茶葉内部の酸化を促し微発酵させることで、花のような華やかな香りをもつお茶に仕上がります。
今年は仕上げの火入れ(焙煎)にこだわり、特別な火入れ機を所有している埼玉県茶業研究所に機械をお借りして、焙煎を行いました。秋の味覚にふさわしい、萎凋煎茶ならではの華やかなお茶に仕上がっています。
【萎凋(いちょう)とは?】 お茶の製造過程で、摘採後の生葉をしおらせる技法(軽い発酵を伴う)。葉の内部の酵素が働くことで、茶葉により一層香りが出てきます。